そうたいせいりろん
おすすめ度:★★★★☆
対象年齢:0歳からでも読める。
絵本なのに相対性理論(そうたいせいりろん)!?
アメリカでfor babiesのシリーズ絵本として発行されたものを、東大の村山さんが翻訳したものだ。
中学生や高校生でも分かる相対性理論という本はよくある。これは特殊相対性理論の説明であることが大半だ。しかし、なんとこの絵本は一般相対性理論を説明している。
絵本の中で使用される図は、よくある一般相対性理論の専門書で最初の方に使われるものと同じである。時空の曲がりを表現するには、まあこの図しかないのかなとは思うがもう少し工夫があっても良いのではと感じる。かといって代替案は浮かばないが。しかし、直感的な理解は十分であろう。
このため、相対性理論なんてちっとも分からないという親でも問題なく読み聞かせはできると思う。もちろん大学物理をきちんと学んだ親が読み聞かせる方が子供のためになることは多いかもしれないが、最近流行りの「あかあかくろくろ」のようなメリハリある色使いをしているので、そのような絵品としての利用も可能だと思う。
なんにせよ、赤ちゃんのうちから相対性理論という言葉を知るということが最重要だ。
これだけでどれだけ知見が広がることだろうか。
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