はじめてであう すうがくの絵本2
おすすめ度:★★★★★
対象年齢:0歳からでも使えるが2,3歳が適切か。
はじめてであう すうがくの絵本2。
この絵本は、以前紹介した安野光雅さんのものである。
3巻構成の2巻目である。
「すうがく」と書いてあることから難しそうなイメージを持たれるかもしれないが、そんなことはない。数学的な考え方というものが、生活に如何に役立っているのかをあらためて実感させてくれる絵本である。子供が数学を勉強する意味について尋ねてきた際、役立つ答えを提供してくれるかもしれない。
さて、内容についてだがこの絵本はページ数が100ページ近い。
しかし、内容はテーマごとに記載されているため、いろいろな内容の絵本の集合体と考えると良いかもしれない。すると一冊で、絵本数冊分の価値があるともいえる。
AIが発展しつつある世の中で、数学ができることは圧倒的に有利である。子供の内からいろいろな数学に触れさせて苦手意識を取り除いてあげることが良いかもしれない。かといって嫌いにさせては意味がない。大人も数学を楽しいと思う必要がある。そのために無味乾燥に思える数学の専門書を開いて子供に示すより、このような絵本で子供と一緒に考えてみるのは良いかもしれない。
この絵本には答えがないからよろしくないというレビューを見たことがある。しかし、理屈が通っていればそれで答えとして十分なのではないだろうか。数学は答えが一つしかないといった考えは正しいものではないと思う。考えるプロセスこそが数学のだいご味ではないだろうか。一緒に考え想像力を膨らませたい。
私は、子供と一緒に数学オリンピックの問題を解くのが夢である。
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